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8.26.2012

Adobe AIR で広告表示ができるようになりました!

いよいよ、AdsLoader SDKAndroid Adobe AIR エディションの完成です!

Adobe AIR は、ECMA Script の仕様に準拠した Action Script 3.0 という、高速でしかも、オブジェクト指向言語としては大変優れた言語特性を持っているシステムであるにもかかわらず、今まで、アドホックな手法以外に、広告を表示する手段がありませんでした。

Adobe AIR は、Adobe Flash 時代から、多くの開発者を引き継いでいる、ある意味大変恵まれた開発プラットフォームでありますが、開発者に対して、広告という収益化手段が用意されていないのは、ある意味大変残念なことでありました。

そもそも、AdsLoader SDK の開発自体も、Adobe AIR に広告を付与することを目的として始まったものです。


今回は、AdsLoader SDKAdobe AIR Android 版) の動作検証用として、サンプルプログラムをリリースしました。
プログラムは、Google Play よりダウンロードが可能です(詳細は LogueMad を参照ください)。

まずは、このプログラムで、AdsLoader SDK の挙動を確認してみてください。


お急ぎの場合には、相談にのりますので、メールください。

8.11.2012

広告の意義と重要性


アプリ市場の拡大とアプリケーション価格の低迷

Apple の iPhone ・ iPad や Google の Android に代表される最近のスマートフォンやタブレットの普及と発展によって、モバイルソフトウェアの市場も年々拡大しています。この動向は、一過性のものではなく、現在既に、インターネットにアクセスする程度にしか利用されていない家庭用パソコンとの置き換え需要が喚起されるほどの勢力となりつつあります。
その意味では、モバイルアプリケーション市場は、今後、より発展していくことが期待されます。しかし、その一方で、Apple の App Store や Google の Google Play(旧 Android Market) など、市場原理を導入したオンライン市場の登場によって、スマートフォンやタブレットで動作するモバイルアプリケーションの価格は安値安定してしまい、収益性の確保が実に困難なものとなってしまっています。

収益確保手段検討の必要性

これらのオンライン市場では有償による販売も可能です。しかし、現在既に過当競争であるがゆえに、有償配布の収益だけで開発費を回収し、かつ利益を上げられるのは、ほんの一握りの開発者に限定されています。何らかの特徴を備えたアプリケーションでない限りは、なかなかその売上げも伸びず、有償販売による売上げが、無償配布に付した広告による収益を下回るということも少なくありません。
最近では、アプリケーション販売以外にも、アプリ内課金や期間購読的なものなど、課金手段のバリエーションも増えてきており、アプリケーションの性格にあわせた課金も可能になってきています。これらの課金の方が適しているアプリケーションについては、マネタイズを確実にしていくためにも、まずは正当なアプローチとして、これらの導入適用を検討してみることをお薦めします。

広告の意義と重要性

しかし、残念ながら、有償化した途端、ダウンロード数が激減するという現象自体を防ぐ手段はありません。当初は 「お試し版」 的な性格が強かった無償アプリケーションですが、最近は、こういったトライアルユース以外にも、広告を付与し、広告収入を確保する手段として利用される場合もあれば、無償アプリケーションそれ自体が 「広告」 的意味合いも持ってリリースされている場合もあります。後者の場合、無償アプリケーションは、マーケティング的には、「有償アプリケーション販売あるいは有償サービスへの導線」 として位置付けられます。
アプリケーションに広告が導入された当初は、「広告表示が煩わしかったら有償版を購入して下さい」 みたいな、広告が、一種の嫌がらせのための手段として利用されていた時期もありましたが、最近では、アフィリエイトを含む、インターネット上での広告が一般的になってきたこともあるためか、「ソフトウェアが無償で入手できるなら、広告の存在は気にならない」 とする利用者が増えてきているというような調査結果を報告されるなど、徐々にではありますが、広告に対する消費者の許容性も高まってきています。

これから、より発展する可能性の高い、将来性あふれる、モバイルアプリケーション市場でありますが、その市場に自らのポジションを確立し、継続的な活動を続けていくためにも、まずは、確固たるマネタイゼーションの地歩を築く必要があります。
そして、これらの主たる収入を補う意味でも、また、消費者の自らのアプリケーションあるいはサービスに対する認知を高める手段のいずれとしても、「広告」 は大変重要な要素のひとつになってきています。

【ポイント】
  • 有償配布による収益で十分な開発費を補うことができる開発者は一部である。
  • 広告の付与は、マネタイズ・自己の商品あるいはサービスの PR いずれの意味でも、一般的な手段として消費者に受け入れられるようになってきている。
  • 広告収入は、有償配布の場合であっても有効な収入の補完手段となり得る。
  • アプリケーションの認知を高め、ダウンロード数を増やすためにも、広告は重要な一つの手段となってきている。